お客様の信頼に応え、給油+αのサービスを提供する!
新宿の地で60年以上にわたり、
日本のクルマ社会の発展とともに歩む
都営大江戸線の西新宿五丁目駅から歩くこと約6分、ガソリンスタンドが見えてきます。そこが今回訪ねた「関東石油株式会社」本社と、併設する西新宿サービスステーション(SS)です。目の前は交通量も多い山手通りで、SSにはひっきりなしに車が出入りします。そのたびに、キビキビと車を誘導するスタッフの元気な声が響いていました。
関東石油がこの地に創業したのは、昭和29年。現在はJXエネルギーの特約店となり、西新宿と練馬の2カ所で「ENEOS(エネオス)」の看板を掲げるガソリンスタンドを展開しています。
二代目になる代表取締役社長の竹村克己さんに、事業内容についてお話を伺いました。
「先代社長が50坪ほどの土地にポンプを1本立てて事業をスタートした頃は、山手通りも甲州街道もどろんこ道で、たまに車が走る程度。その後、モータリゼーションが高度経済成長のベースとなり、石油業界も大きく発展しました。そんななか、多くの同業者が多店舗化を図りましたが、弊社は逆に効率性を重視し、既存店の隣地を買収するなどして、地域に密着した戦略を選んだのです」
派手な事業拡大をするのではなく、地に足を着けた展開をしてきた関東石油。また、創業以来、法人をターゲットにした事業展開を図ってきた点も特徴です。
しかし、社会の状況や企業自体のあり方は大きく変化しています。
「弊社も、ガソリンスタンドのほうでは徐々に法人から個人へシフトを図っています。同時に、法人とのネットワークを大切にしながら、様々な事業を広げていこうと考えています。たとえば、電力自由化にあたって、事業者への電力販売に携わっていこうといった取り組みを始めているところです」
セルフ式スタンドが増加するなかでも
人の力がビジネスチャンスを生む
竹村社長のお話の中には、何度も「人の力」という言葉が出てきました。
「どの業界においても、長く続く企業というのは見えない地力があります。そこでは人が育っていく。企業の本当の強さというのは、やっぱり『人の力』なんです」
モータリゼーションの黎明期から時代とともに歩んできた関東石油も、人の力を活かし、発展してきた企業のひとつです。しかしガソリンスタンドの現状を見ると、お客が自分でガソリンを入れて終わり、というセルフ式の店舗が急激に数を増やすなど、時代の流れを感じます。
「たしかにそうですね。ガソリンを売るだけならセルフでもいいかもしれません。しかし一方で、タイヤがパンクしても直せない、交換できないという人も多くなっています。そんなとき、あそこに行けば頼りになるスタッフがいて、的確なアドバイスをくれるという店が必要なんです」
コミュニケーションがプラスされることによって、そこに新たなビジネスチャンスが生まれる。「だからこそ、人の力が大きい」と語る言葉には力がこもっていました。
いろいろな意味で、発想の転換が求められる時代がやってくると話す竹村社長。そのなかで、関東石油ではどのような人材を求めているのでしょうか。
竹村社長からは、「変化を楽しめる人間」という答えが返ってきました。
「先が見えない時代だけど、逆に、変化を楽しめる人にはおもしろいと思いますよ。ただ、新しいことにチャレンジして変化を起こすのは面倒だし、大変なことです。でも、それを楽しめる人、そういう人材を求めています」
ハングリーな姿勢と目標意識も必要だと言います。
「車への興味がある人、自分から学ぶ意欲がある人なら、きっと楽しめる。そういう人にぜひ活躍してほしい」そう話す竹村社長自身が、一番変化を楽しんでいるように感じました。
車種もわからず右往左往したことも。
失敗しては考える…そのくり返しで成長
関東石油で働く人たちにも話を聞きました。最初に話しをしてくれたのは、入社2年目、西新宿SSのスタッフとして働く末安 寛さんです。
「前職は不動産会社で、電話営業の仕事でした。一日500件ほど、ひたすら電話でアポイントを取る毎日で、つらくて4カ月ほどでリタイアしてしまったんです」
就職斡旋会社を通して関東石油のことを知り、入社。実は、営業職のつもりで入社したのだとか。
「車の知識もなく、乗ることが好きなわけでも、メカニックが好きなわけでもなかったんです」
ところが人生はおもしろいもの。「なんでスタンドなの?」と思いながら研修を受けるうちに、仕事が楽しくなってきたと言います。
「お客様と直接会うことができるし、身体を動かすのも楽しい。半年間の研修が終わった段階で、これならやっていけると思いました」
しかし、それまで車に興味がなかった末安さん。車種もわからず、とまどうことも多かったようです。
「目の前にあるのに、アルファードどこですかぁって探し回っていたり(笑)。最初のうちは怒られてばかりでした」
馴染みのない業界で怒られてばかりでは、くじけそうになったこともあるのでは?
「もちろん凹みます。でも怒られるのは理由がありましたし、後のフォローがしっかりあって、どう改善すればいいのか自分で気づくようにしてくれました。自分なりにやり方を考えて先輩に相談すると、たとえそれが的外れだったとしても、ちゃんと受け止めて教えてくれる。そういう指導はありがたかったですね」
給油だけのサービスじゃない。
そこから先の営業がおもしろい!
入社当初は、給油するだけの仕事だと思っていたという末安さん。やっていくうちに、その先のおもしろさに気づいたと言います。
「お客様が求めているサービスは、ほとんどが給油まで。そこから先は営業の力になってくると思っています。いかに+αのサービスを勧めるか、いかにリピート客になってもらうか、そこは努力次第。営業をやりたい人に向いている仕事だと思います」
2年目になった末安さんは、洗車を担当し、売り上げ管理も任されています。
「売り上げをUPさせるためには、次はワンランク上のメニューの洗車をしてみようとか、今度はタイヤを任せてみようというお客様を増やしていくこと。それには信頼関係を築くことが大事です」
そのためのポイントは、時間と質とコミュニケーションだと言います。
「営業車の利用も多いので、スピードは大切です。少しでも早く仕上げて、お客様に『早かったね』と言われるようにしたい。もちろん仕上がりの質も大事。出来上がりに少しでも満足できなければ、次にはつながりませんから」
接客においては、お客様を不快にさせないよう、言葉遣いはもちろん、ドアの閉め方ひとつにも細心の注意を払うとか。
そんな努力をしても、雨が多い月は洗車の売り上げはダウンする。そんなときは、窓ガラスのコーティングを勧めたり、チラシを配ったり…。スタッフのやる気を鼓舞する社内キャンペーンを企画することも。
「チラシを配るタイミングなど、自分の判断で行います。やりたいことをやらせてもらえるから楽しいし、やりがいにもつながっています」
そうした中、いつのまにか、車への興味も膨らんでいるようです。
「この仕事をしていると、ランボルギーニやフェラーリといった車に触れたり、運転席に座ることもできる。それが楽しみのひとつ。エンジンをかけたときの音がいい…なんてことがわかるようになって、自分でも車を持ちたいと思うようになりました」
「整備士の資格にもチャレンジしたい」と語る末安さん。力強い視線から、将来に向けた意欲が伝わってきました。
「あなたで大丈夫?」と聞くお客様に、
技術で応えるため、とことん勉強!
現在、関東石油には女性の正社員が3名います。そのうちの一人、永井 希さんに話を聞きました。永井さんは、2003年に新卒で入社し、西新宿SSでのスタンド勤務を経て、4年前からは本社営業部で活躍しています。
もともと車やバイクが好きだった永井さん。車に関係する仕事がしたいと、関東石油を志望しました。男性スタッフが多い職場ですが、女性というハンデは気にしなかったと言います。
「職場では男女関係なく、同じように扱ってくれます。怒られるときも手加減なし(笑)。でも、お客様の中には、男性スタッフを呼んで、という方もいらっしゃる。給油のお客様に安全点検やタイヤのエアチェックを勧めたとき、『あなたで大丈夫?』とはっきり言われたこともあります。女性スタッフへの信頼が低いことが、すごく悔しかったですね」
そこでへこたれないのが永井さん。悔しさをバネに、とことん勉強しようと頑張りました。
「先輩の作業をそばで見て、やり方を盗む。見ていると意外とコツがわかるんです。それでもわからなければ、『教えてください』ってどんどん聞きに行きました」
「ENEOS」が開催する研修にも参加。オイルの種類やタイヤの講習などの技術的なことを教わり、大いに役立ったと言います。
そうやって培った技術があるからこそ、「あなたで大丈夫?」と聞くお客様に、自信を持って「大丈夫です!」と言い切ることができる。お客様には「女性がこういうことをできるのかって、びっくりされる」とか。
そんな永井さんにも、失敗をして凹んだ経験があります。
「給油のとき、バイクのキャップ忘れをしてしまって…。お客様に電話してクリーニング代を弁償させていただいたのですが、かなり落ち込みました。また、給油の長蛇の列ができてしまい、てんてこ舞いだったとき、行程をうっかり抜いてしまったことがありました。そのときもお客様からお叱りをいただいて…」
ミスから学んだのは「どんなに忙しくても、決まったことはきっちりこなす」ということ。そしてお客様の車を扱っているという責任も改めて自覚するきっかけになりました。
スタンドから営業部への異動で、会社の業務全体を把握できた
営業部へ異動の話があったとき、永井さんはもっとスタンドの仕事がやりたいと一度は断ったそうですが、「きっと勉強になる」という上司のススメで、気持ちを切り替えたと言います。現在は、業務部も兼務しながら、全国の「ENEOS」で使える法人カードの発行業務を行っています。
「問い合わせの電話を受けたり、請求書を発行して発送したりといった、事務作業を主に担当しています」
スタンドの仕事とはがらりと違いますね。永井さんに、それぞれの仕事のおもしろさを聞いてみました。
「スタンドの仕事は、暑いし寒いし、花粉の季節は大変。でも、真っ黒に汚れた車を、洗車とコーティングでピカピカにしてお返ししたときのお客様の喜ぶ顔や、『ありがとう』の言葉にやりがいを感じました」
では、営業部の仕事はいかがですか?
「電話だけのやりとりなので、最初は物足りなさも感じました。でも、淡々と仕事をこなしていく作業は嫌いじゃないし、おもしろさを感じています。決められた仕事をいかに効率よくこなすか、何を優先して取りかかるか、などを考えるのが今は楽しいですね」
心がけているのは「お客様が一番」ということ。お客様が何を望み、どうすれば喜んでもらえるかを考えて仕事をする。その姿勢はスタンドでも営業部の仕事でも同じだと言います。
「両方を経験したおかげで、会社の業務全体が把握できました。いずれマネージメントもやってみたいという気持ちも湧いてきたんですよ」
終始キラキラした笑顔で話してくれた永井さん。「好き」を仕事にしたからこそのとびきりの笑顔なのかもしれません。
募集要項 | |
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社名 | 関東石油株式会社 |
住所 | 東京都新宿区西新宿4-39-33 |
募集職種 | 総合職 |
採用対象 | 新卒/中途・既卒 |
雇用形態 | 正社員 |
給与 | 大卒/月給201,300円 短大・専門/月給185,000円 高卒/月給168,700円 |
福利厚生 | 通勤・家族・残業・役付 各手当 賞与年2回、昇給年1回 各種社会保険完備、健康診断、退職金制度、資格取得制度、社員割引制度 提携保養所割引利用 等 |
仕事内容 | お客様と直接お話ししながら、「カーライフのサポート」をするお仕事です。 ご来店されるお客様の車に対して、ご要望に合わせて洗車・点検・整備・車検・板金などをご案内していきます。 中でも洗車に力を入れており、機械洗車の拭き上げ、手洗い洗車、コーティング至るまで幅広く手掛けています |
勤務地 | 新宿区西新宿 |
勤務時間 | 8:00~20:00(実働8時間のシフト制) |
休日休暇 | 週休2日(シフト制)、年末年始、夏季休暇(年間休日106日) 年次有給休暇、慶弔特別休暇、産前産後・育児休暇 |
応募資格 | 普通自動車運転免許所持者(AT可。※所属によって研修後MTを要する可能性あり) 未経験者可 |
求める人材像 | ・積極的に取り組む方 ・明るく人と話すことが出来る方 ・自動車が好きな(興味がある)方 |
採用予定人数 | 5名 |
選考プロセス | 会社説明会 ※当社の社風や仕事内容、職場の雰囲気など確認してもらいます ↓ 1次選考(面接及び筆記「一般常識」) ↓ 2次選考(最終面接) ↓ 採用 ※試用期間6カ月間(3カ月に短縮可) ・取得した個人情報は、採用選考にのみ使用します。 |
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