公共や金融のシステム開発から運用まで。武器は社員の連帯感!
チームで常駐するのがライターム流
多彩なプロジェクトも魅力!
昨今はIoTサービスをはじめ、膨大なデータの収集や活用により、社会のしくみや生活は大きく変わろうとしています。今回紹介する「株式会社ライターム」は、そうした時代に活躍するシステム開発会社です。
最寄り駅の高田馬場から歩くこと2~3分、賑やかな店が並ぶ通りから一歩入ったところにあるビルに、ライタームのオフィスがありました。
最初に、取締役 システム部部長の中山真一さんにお話しを伺いました。
ライタームは平成7年創業。創業時のメンバーは4名だったそうですが、現在は240名を越える規模になっています。
「公共、金融、医療の3つを事業の柱として、社会保険システムの開発や金融機関の各種システム開発、健康管理システムなどに携わり、官公庁やメガバンクの要望に幅広く応えてきました」
大手SIerであるNTTデータグループのパートナー企業ということもあり、常に多彩なプロジェクトに携わり、コンサルティングサービスからシステム開発、運用までをカバーしていると言います。
「現場ごとに開発の手法やプロセスがまったく違う。おかげでいろいろな経験ができる。そこは強みだと思っています」
ライターム(RightArm)という社名には、「取引先企業の右腕となり、パートナーとして信頼される会社をめざす」という企業理念がこめられています。一番大事にしているのが、お客様とのコミュニケーションだとか。
「お客様との会話を通じてニーズを引き出し、理解し、実現させる。さらに痒いところに手が届くような提案をしていく。そばにいてくれて良かったと思ってもらえるような組織づくりをめざしています」
各取引先や部署に、チームで常駐するのもライタームの特長です。
チーム重視のメリットは、メンバーが一体感を持って仕事に臨めること。そして、リーダーがお客様の意図を汲み取ったうえで作業を分割してメンバーに受け持ってもらうので、お客様にとっても手間がかからず、出来上がりがブレないというメリットもあります。
お客様からの評価も高く、常駐期間が長いプロジェクトが半数以上あるのも、信頼関係ができている証拠です。
「一つのプロジェクトが終わると、別のプロジェクトを紹介していただいたり、『このメンバー、いいよ』と他のお客様に紹介していただいて、次につながっていくケースも多いんですよ」
社内イベントや『ライタームBAR』、
さらに駅伝で、社員の一体感を醸成
現場での常駐が多くなると、会社への帰属意識が希薄になりがちです。そこで、月に一度は社内イベントを開催するなど、会社に寄りやすい環境を作り、積極的に帰社を促しています。
新年会や創立記念パーティ、忘年会などのイベントがない月は、『ライタームBAR』という社内の飲み会も開いているとか。「オフィスで飲むだけなんですが、毎回40~50人は集まるんですよ」と中山さん。参加率、かなり高いですね!
「参加すればプロジェクトを横断した関係ができるし、情報交換もできる。メリットは大きいんです」
駅伝、野球、フットサルなど、部活動の種類も多く、活動も盛んなんだそうです。特に駅伝は、NTTデータグループが開催する大会が年2回あり、ライタームからは、毎回複数のチームが参加。優勝経験もあり、応接室にはたくさんの賞状が飾られていました! ちなみに、社長も走るそうですよ。
毎年の社員旅行も盛り上がるとか。平昌オリンピックの前には、軽井沢でカーリング体験。おかげで、その後のオリンピック開催時には、たくさんの会話が生まれたと言います。
社員誰もが参加しやすいように間口を広くし、会社との接点をたくさん用意しているんですね。中山さんのお話からは、社員同士の絆や信頼、連帯をとても大事にしていることが伝わってきます。
「そうした一体感が業務を遂行する力になり、ビジネスパートナーとしての信頼獲得につながっていくというのが、弊社の考え方なんです」
そんなライタームが求める人材は、「人と話すのが好きな人」だとか。さらに、「弊社ではたくさんのプロジェクトがあり、応用が利く人はどこに行っても評価されます。いろいろな経験ができることを楽しめる人に来てほしいですね」と中山さんは語ります。
ライタームは今後どのような方向をめざしているのでしょうか?
「現在は業界全体で技術者が不足しているため、『ここの案件も手伝って』という声をたくさんいただきます。しかし現状に甘えることなく、次の準備として、新しいサービスの創出も考える必要があると思っています」
AIやIoTなど、今後の成長分野にも積極的に若手を投入して技術を培っているとのこと。将来を見据えた種まきを着実に行っているのだと感じました。
がんばったことへの評価が
きちんと返ってくるから成長できる
実際にライタームで働いている社員にもお話しを聞きました。システム部 チーフエンジニアの澤田直樹さんです。
同業他社でエンジニアをしていた澤田さんがライタームに転職したのは、2011年。入社して感じたライタームの印象は、「がんばったことに対して、ちゃんと見てくれているんだな」ということだったとか。
「風通しがとても良くて、上司がお客様からの評価をきちんとフィードバックしてくれるんです。自分のがんばりが、お客様にどう伝わっているか。それに対して、もっとこうした方がいいとか、そこはいいところだから、もっとがんばっていこうとか」
おかげで自分のいいところを再認識できたり、直さなきゃいけない部分の気づきもあったと言います。
印象に残っているプロジェクトお聞きすると、最初に配属された現場での仕事だとか。
プロジェクトの試験担当として途中参加したものの、結局、お手上げ状態になってしまったそうです。そのとき同じ現場にいる先輩に相談したところ、「お客様ともちゃんと調整したうえで、やれる範囲で力を尽くして、それでもダメなときは仕方がないんだ」という言葉をかけられたのだと言います。
「それまでの自分は『やらなきゃ』という思いしかなくて、何が何でもって、がんじがらめだった。それが、その先輩の一言で、気持ちがすっと楽になりました」
相談できる人がまわりにいて、相談すると真剣に対応してくれる。会社として一致団結して物事を解決していこうという環境が心強いと、澤田さんは話してくれました。
プロジェクトリーダーとして
チームの最大限の力を引き出す
入社8年目の澤田さんは、メンバーの一員として3つのプロジェクトを経験し、現在は、医療系システムへのデータ登録ツールを開発するプロジェクトを担当しています。
これまでで一番長く携わったプロジェクトは、エンドユーザーであるシステムの利用者からの要望を聞き、カスタマイズについての調整をするといった特殊な運用。エンドユーザーと直接話す機会も多く、信頼してもらえる関係性ができたときに仕事のやりがいを感じたと言います。
「システムへの影響がないカスタマイズで済むのか、システムの影響がどの程度あるのかなど、素早く的確な答えを出すことで、お客様から直に『よくわかりました。ありがとうございます』と言ってもらえる。そういうところが面白かったですね」
1年前からは、5人の部下をまとめるプロジェクトリーダーとして活躍中の澤田さん。お客様とのネゴシエーションと同時に、チーム内の関係にも心を砕く毎日だとか。リーダーとして一番配慮している点は、「メンバーが何に悩んでいるのか、どうすれば気持ちよく仕事ができるか」に尽きると言います。
「仕事だけじゃなく、プライベートも含めて配慮するようにしています。たとえば、彼女と大事な約束がある日なら、早く帰らせてあげたいじゃないですか。そういう話がお互いにできる関係性を築くことが重要なのかなと思っています」
そのため、どんなに自分が忙しくても、「どうしたの?」と聞いてあげられるように常に心がけているそうです。
「メンバーには新人もいるし、スキルや経験はバラバラ。そこをチーム内でフォローするのはもちろん、それを全員が納得しながら作業できる雰囲気が重要だと思う。渋々フォローするんじゃ、いい結果は出ませんから」
会社の未来に必要な人間になりたい!
ライタームで働く楽しさについて尋ねると、澤田さんは次のように語ってくれました。
「社員全員で仕事に取り組んでるという雰囲気があるんです。現場やチームのメンバーが変わったとしても、最初から関係性ができている。そこがこの会社の面白さなんだろうと思っています」
その秘けつは、部活や飲み会、社内旅行などのイベントを通じてのコミュニケーションだと言います。
「先日、社内旅行に行ったときも、一緒に過ごしたメンバーの半分以上は同じ現場になったことのない人たち。でも、いろいろなところで顔を合わせているから、お互いに人間性はわかっている。そういう雰囲気なので、現場で一緒になったときもやりやすいだろうなあって思えるんですよね」
ちなみに澤田さんは、駅伝メンバーとしてすでに4回走っているほか、バスケ部やフットサル部、卓球部などにも参加しているとか! 休日がいくらあっても足りないのではと心配になります。
さらに、ワーキンググループのような活動も積極的に行っているそうです。
「3~4年前、同期でサークルのような集まりを立ち上げたんです。自分たちのキャリアパスも含め、これからどうやっていけば、自分のために、あるいは会社のためになるんだろう、というのを考える会。リクルート用のポスターを社員みんなで作ろうって、社内コンペを提案したりしました」
そういう自由な意見が社員から出せる雰囲気なんですね。
「言っちゃダメっていうのはまずないですね。できるかどうかわからなくても、まずは言ってみる。そうすると、みんなが一緒に考えてくれるんです」
最後に今後の目標について尋ねると、「会社の未来に必要な人間になりたい」という明快な答えが返ってきました。
「会社の上層部が世代交代する時期がやがて来ると思うんです。そのときに、名前が上がるような人間になりたいですね」
さらりとカッコイイ目標を口にできる澤田さん。自分の目標を会社の将来に寄り添わせて考えることができるのは、素敵なことだと感じました。